ABOUT

私がアフリカの経済状況に興味を持ったのは、ケニアのマサイ族のお母さんがビース刺繍を施したコーヒー豆の麻袋を再利用した素敵なバッグに出会ってから。そのバッグは1つ購入するとケニアの子供の2年分の給食費になるもので、購入当時、支援=寄付と思っていた私は衝撃を受けたことを覚えています。それ以後、何かできることはないか考えていました。

世界は変えられなくても、たとえ小さなことでも1つ1つ積み重ね、途上国で十分な技術を持った職人さんたち、その家族、子供たち、全ての人々が安心して星空を見上げられる日が来るよう祈りを込めて、ブランド名を「STRIANGA」 (「STRI」はサンスクリット語の「星」の意味。紀元前1200年ごろから存在し、様々な言語の由来にもなっている言語だそう。「ANGA」はスワヒリ語で空を意味します。)と名付けました。

2019年から活動を開始ましたが、コロナ禍でもあり、試行錯誤を重ねながらもなかなか進まない状況の中、2023年に強力な助っ人メンバーである築地美津子が加わり、さらにケニアのバナナ農園と繋がれたことで、ブランドの大きな柱となる土に還るバナナ繊維の生理用品開発支援の活動が始まりました。これは築地の長年の夢でもあります。

アフリカの子供達は、スラムで暮らす子供でさえ、笑顔で楽しそうに暮らしているのを見ています。このままが彼らにとって幸せなのではないかと思うこともしばしばです。それでも、親の収入が十分ではないことで食事が十分に取れなかったり、学校にも完全には通いきれず、彼らの未来の選択肢が狭められていることは事実です。

そこで、私達は、一時的な寄付に頼ることなく自立するための雇用促進を目標に、現地の調達費用の負担が少ない、廃棄物の再利用を商品開発の中心にしています。

私達の商品や活動を通して、アフリカはもとより、日本国内、世界の国々、自分の知らない世界の状況についても考えていただくきっかけになれたら幸いです。

代表 町田久仁子